日本植物分類学会第16回大会ロゴについて

  京都を地図で見ると,盆地を南北に流れる鴨川にお気付きになると思います.盛夏の川床やオオサンショウウオの交雑問題といった話題でメディアによく取り上げられますから,京都以外にお住まいの方でも鴨川のことを耳にされたことはあるのではないでしょうか.

  この鴨川は京都大学の最寄駅・出町柳駅付近で2つに分かれ,ちょうどYの字になって源流部へと続いていきます. 5月にはY字の中にある地域で葵祭が行われ,そこではカツラの枝にフタバアオイを絡ませた「葵桂」を飾りつけた行列が下鴨神社から上賀茂神社まで練り歩きます. 端正で香り高いこれらの植物は,鴨川と深い関係をもつ2社の祭事にふさわしいものです.

  本大会では,このように京都の歴史文化を代表する植物としてフタバアオイを大会ロゴマークとして採用しました. ロゴマークのデザインとしてはフタバアオイの2枚の葉を鴨川に見立て,2つの川が合流する様を表現しています. また川が合流した後の様子は,らせん状に絡み合う葉柄で生命の遺伝を司るDNAを模しています.

                                               (ロゴデザイン・文:阪口翔太)